Choice! CHIGASAKI認定品とは
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『道の駅 湘南ちがさき』1FのChoice! CHIGASAKIコーナー
「Choice! CHIGASAKI」は「再発見、茅ヶ崎。」をコンセプトに、茅ヶ崎らしい魅力やストーリーを持つモノ・コトを認定する茅ヶ崎市のオリジナルブランドです。
「このまちならでは」の価値を持つ商品やサービスを広く発信し、茅ヶ崎の魅力を市内外へ届けることを目的にスタートしました。認定されるのは、品質の高さだけでなく、地域とのつながりや、つくり手の想い、茅ヶ崎らしさを感じられる背景を持つものばかりです。 地元で長く愛され続けてきた逸品はもちろん、新しい発想で茅ヶ崎のライフスタイルや文化を表現した商品まで、多彩なラインアップがそろっています。
今回ご紹介するのは、Choice! CHIGASAKI認定品の『茅ヶ崎「海の和(うみのわ)」食パン』を手がける『Breadstudio mog』。 “毎日食べたくなるパン”をコンセプトに、地元の食卓へ寄り添うパンづくりを続ける人気ベーカリーです。 一見すると意外な組み合わせに思える「パン」と「魚醤」。その出会いは、Choice! CHIGASAKIがきっかけでした。
地域ブランドを通じて出会った事業者同士が手を取り合い、試行錯誤を重ねながら誕生した『茅ヶ崎「海の和」食パン』。その開発秘話や、Breadstudio mogが大切にしているパンづくりへの想いについて、オーナーの鈴木 智哉さんにお話を伺いました。
「もぐもぐ食べて、笑顔になれるパン」を目指して

『Breadstudio mog』外観
『Breadstudio mog』をオープンしたきっかけは、「いつか自分のお店を持ちたい」というオーナーの長年の夢でした。 修業時代は個人店から大手ベーカリーまでさまざまな店舗で経験を積み、それぞれの店が大切にしてきた技術や考え方を学びながら、少しずつ自分たちが目指す理想のパン屋の姿を描いていったといいます。 そして選んだ場所が、茅ヶ崎でした。
「海が近くて、人も街の雰囲気もオープンなんです。以前から好きな街でした」
サーフカルチャーが息づき、肩肘張らない空気が流れる茅ヶ崎。その街並みや人柄に惹かれ、「この街なら自分たちらしいお店ができる」と感じたことが出店の決め手になりました。 パン好きだった奥さまと二人三脚でお店をスタートさせ、地域に寄り添うベーカリーとしてファンを増やしてきました。 店名の「mog」は、「もぐもぐ食べる」という言葉が由来です。
子どもから大人まで、パンを囲んで自然と笑顔になり会話が弾む。そんな温かな時間のお手伝いができるお店でありたいという願いが込められています。 一方、「Breadstudio」という名前にも、オーナーらしいこだわりがあります。 パン屋といえば「ベーカリー」や「ブーランジェリー」という名前が一般的ですが、あえて選んだのは「スタジオ」という単語でした。
「パンをつくる工房であり、新しいパンを生み出す場所というイメージですね。聞き慣れない名前だからこそ印象に残るかなと思ったんです」
その狙いどおり、お客さんからは「もぐさん」「もぐちゃん」と親しみを込めて呼ばれることも多く、地域の人との距離の近さがお店の温かな雰囲気をつくっています。 『Breadstudio mog』が何より大切にしているのは、「毎日食べても飽きないパン」であること。 高級食材をふんだんに使った特別な一品もいいですが、朝食にも昼食にも、家族の食卓に自然と並び、「また食べたい」と思ってもらえる味を目指しています。

『Breadstudio mog』鈴木さん
「派手さはなくても、素材のおいしさがきちんと伝わるパンをつくりたいですね」
その思いは、素材選びにも表れています。 例えば小麦粉は一種類ではありません。国産小麦だけでなく、カナダ産やオーストラリア産など、それぞれの品種が持つ風味や香り、吸水性、食感の違いを見極めながら、パンごとに最適な配合を選んでいます。

『Breadstudio mog』のパンづくり
さらに、砂糖は5種類、塩は4種類を使い分け、それぞれの素材が持つ甘みやコク、ミネラル感を活かしながら、一つひとつのパンに合わせて細かく調整。目立つ素材を使うのではなく、「何度でも食べたくなるおいしさ」を積み重ねることこそが、mogならではのパンづくりです。 その丁寧な積み重ねが、地元の人が毎日のように通い、道の駅でパンを知った観光客が「お店にも行ってみたい」と足を運ぶ理由になっています。
「パンに魚醤?」偶然の出会いが生んだ『茅ヶ崎「海の和」食パン』

『茅ヶ崎「海の和」食パン』
Choice! CHIGASAKI認定品の『茅ヶ崎「海の和」食パン』は、最初から魚醤を使ったパンとして企画されていたわけではありません。 始まりは、Choice! CHIGASAKIの商品開発に向けた説明会で開かれた事業者同士の交流会でした。そこで偶然出会ったのが、茅ヶ崎の魚醤「えぼしの雫」を手がける『欣ずし』の皆さんです。
「地域を巻き込んで、茅ヶ崎ならではの商品をつくりたい」
そんなお互いの想いが重なり、「一緒に何かできないだろうか」という会話から、新しい挑戦が始まりました。
「最初から魚醤を使ったパンを作ろうと思っていたわけではないんです。本当に偶然の出会いでした」
パン職人にとっても、「魚醤」は決して身近な食材ではありません。 魚醤と聞くと、タイのナンプラーやベトナムのヌクマムなど、独特の香りを持つアジアの調味料を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。 「パンと魚醤って合うの?」そう感じるのは、ごく自然なことです。しかし、実際に「えぼしの雫」を味わってみると、その印象は大きく変わったといいます。

えぼしの雫
「思っていたよりずっとやさしい味でした。魚の香りだけではなく、しっかりとした旨味があって、日本人の食卓に馴染む魚醤だったんです」 欣ずしからは、「調味料としてではなく、塩の代わりに使ってみてはどうでしょう」というアドバイスも受けたことが、大きなヒントになったといいます。

みそ汁に合う食パン
パンに必要なのは塩味だけではありません。塩は、生地を引き締め、発酵をコントロールし、小麦の風味を引き立てる重要な役割を担っています。 その一部を魚醤に置き換えることで、塩味だけでは表現できない"旨味"をパンに加えられるのではないか。そんな発想から試作が始まりました。
しかし、完成までの道のりは決して平坦ではありません。魚醤を多く入れれば風味が前に出過ぎてしまう。逆に少なすぎれば、せっかく使う意味がなくなってしまう。 塩との配合はもちろん、小麦粉との相性、天然酵母による長時間発酵、生地の水分量、焼き上がりの香りまで、一つひとつを何度も見直していきました。
「最初は正直、難しいと思いました」
製法を一から組み立て直すこともあったそうです。試作と改良を重ねること約一年。ようやくたどり着いたのは、魚醤が主役になるのではなく、小麦のおいしさをそっと引き立てる絶妙なバランスでした。 袋を開けた瞬間には、ほのかに広がる魚醤の香り。そしてトーストすると、その香りがさらにふわりと立ち上がり、小麦の甘みや香ばしさと重なって、奥行きのある味わいを生み出します。
「魚醤のパン」ではなく、「旨味を楽しむ食パン」。
その完成形こそが、「海を感じる和風の食パン」という意味を込めて名付けられた「海の和」なのです。
【パン屋が教える パンナレッジ💡】
天然酵母と長時間発酵が、おいしさを育てる 『Breadstudio mog』の『茅ヶ崎「海の和」食パン』は、天然酵母を使い、通常の食パンよりも長い時間をかけて発酵させています。 天然酵母はゆっくり時間をかけて発酵することで、小麦本来の甘みや香り、奥行きのある味わいを引き出せるのが特徴です。

通常の食パンの倍の時間をかけているという鈴木さん
さらに、『茅ヶ崎「海の和」食パン』は前日に種を仕込み、翌日に本ごね・発酵・焼き上げを行う製法を採用。一般的な食パンよりも倍以上の時間をかけることで、魚醤の旨味と小麦の風味が自然になじみ、しっとりとした口当たりに仕上がります。 気温や湿度によって発酵時間は毎日変わるため、その日の生地の状態を見ながら微調整するのも、パン職人の大切な仕事です。
パンは"地域"と一緒につくるもの。茅ヶ崎だから生まれた一斤

みなさんだけの食べ方を発見するのもいいかもしれません
「海の和」という名前には、二つの意味が込められています。一つは、海の恵みを感じられること。そしてもう一つは、"和食に合う食パン"であることです。
「味噌汁に合う食パンって、あまりないですよね」
『茅ヶ崎「海の和」食パン』は一般的な食パンとは少し違った楽しみ方ができます。おすすめは、しらすや海苔、チーズをのせて焼く和風トースト。魚醤のやさしい旨味が具材と調和し、朝食にもぴったりの一枚になります。ほかにも、きんぴらごぼうや納豆など、いつもの和のおかずとも相性抜群。 「パンだから洋食」という固定観念をやさしく覆してくれる、新しい食卓の提案でもあります。一方で、不思議なことに甘いものともよく合うといいます。
「あんバターもおすすめなんですよ」
魚醤由来のほのかな塩味があんこの甘さを引き立て、まるで塩あんバターのような奥深い味わいに。和と洋、どちらにも寄り添えるのは、『茅ヶ崎「海の和」食パン』ならではの魅力です。 開発当初は、「パンに魚醤?」と驚く人も少なくありませんでした。しかし、一度味わうと、その印象は大きく変わるそうです。
「珍しいから買ってみたけれど、おいしかった」
そんな口コミが少しずつ広がり、今では毎週のように買いに訪れる常連のお客さまもいるのだとか。「お友達への手土産に」と選ばれることも多く、茅ヶ崎らしいストーリーを持つパンとして、Choice! CHIGASAKIをきっかけに認知も少しずつ広がっています。
現在焼き上げる『茅ヶ崎「海の和」食パン』は、一日およそ30〜40本。 天然酵母による長時間発酵を取り入れているため、大量生産はできませんが、その分、一つひとつを丁寧に仕込み、焼き上げています。日によっては早い時間に売り切れてしまうこともある人気商品です。
偶然の出会いから始まった一斤の食パン。 そこには、パン職人の技術だけではなく、地域の事業者同士がつながり、「茅ヶ崎らしいものをつくりたい」という想いがぎゅっと詰まっています。 だからこそ『茅ヶ崎「海の和」食パン』は、パンであると同時に、茅ヶ崎という街の物語を味わう一斤なのかもしれません。
「また食べたい」が一番うれしい。Breadstudio mogが目指す未来

「岩塩ロール(こしあん)」
もちろん『Breadstudio mog』の魅力は、『茅ヶ崎「海の和」食パン』だけではありません。 店頭には、毎日の食卓に寄り添う食パンから惣菜パン、ハード系まで、さまざまなパンが並びます。なかでも、『道の駅 湘南ちがさき』でも人気を集めているのが、「岩塩ロール(こしあん)」です。 ほんのり塩味の効いたふんわりとした生地に、やさしい甘さのこしあんを包んだ一品で、「何度食べても飽きない」とリピーターも多い人気商品なのだそう。

新発売の「横綱メロンパン」は道の駅 湘南ちがさきで販売中!
そして、この夏ぜひ味わってほしいのが、道の駅限定で販売されている「横綱メロンパン」。 メロンパンという名前でありながら、実際にはメロンを使っていない商品も少なくありません。しかし、この横綱メロンパンは、大きさもさることながら、生地にメロン果汁を練り込んでいるのが特徴です。 ひと口頬張ると、サクッとした食感のあとに、メロンの香りがふわりと広がる、まさに"本当の意味でのメロンパン"。道の駅限定という特別感もあり、訪れた際にはぜひ手に取りたい一品です。
『Breadstudio mog』では、こうした新しいパンづくりにも積極的に挑戦しています。 その背景にあるのは、地域とのつながりを大切にする姿勢です。 Choice! CHIGASAKIをきっかけに生まれた『茅ヶ崎「海の和」食パン』のように、地域の事業者との出会いから新しいアイデアが生まれ、それがパンという形になっていく。パンづくりは、お店だけで完結するものではなく、人との縁の中で育まれていくものなのだと感じます。
Breadstudio mogの挑戦は、まだまだ続いていきます。 最後に、読者へのメッセージをいただきました。

道の駅や店舗へぜひ足を運んでみてください
「毎日食べたくなるパンを、一つひとつ丁寧に焼いています。『茅ヶ崎「海の和」食パン』をはじめ、茅ヶ崎らしさを感じていただけるパンもたくさんあります。パンを通して、『茅ヶ崎って素敵な街だな』と思っていただけたら、とてもうれしいです。お店はもちろん、『道の駅 湘南ちがさき』でも販売していますので、お近くにお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください」
毎日の朝食にも、休日のブランチにも、そして大切な人への手土産にも。 『Breadstudio mog』のパンには、素材へのこだわりだけでなく、人と人をつなぎ、地域の魅力を伝えたいという思いが込められています。
アクセス
Breadstudio mog
📍所在地:〒253-0002 神奈川県茅ヶ崎市高田2丁目3−6
🕐営業時間・定休日は公式SNSをご確認ください。
URL:https://www.instagram.com/breadstudio_mog/
Choice! CHIGASAKI認定商品『茅ヶ崎「海の和」食パン』は店舗のほか、『道の駅 湘南ちがさき』でも販売されています。
茅ヶ崎を訪れた際は、ぜひ一度、この街だからこそ生まれた"海を感じる食パン"を味わってみてはいかがでしょうか。