【取材レポ 】旭公会堂「避難訓練コンサート」2/13

横浜市旭区の旭公会堂にて2023年2月13日(月)に、横浜市消防音楽隊による「避難訓練コンサート」が行われました。

横浜市消防音楽隊は、1958年に横浜開港100周年・市制70周年を記念し創設され
活動拠点を「市民防災センター」に置き、「防災ふれあいコンサート」や各種イベントを定期開催し、幅広く広報活動に努めています。

これまで旭区内では「旭区民文化センター・サンハート」の開催でしたが、「旭公会堂」では初の開催のようです。

“避難訓練”というと、学校時代の授業の一環に行われていて、子供心にドキドキしながら参加していた記憶ですが、それと“コンサート”が合体ってどういう事なのかな…と思いながら、雨降る中旭公会堂へ向かいます。

会場に入ると、避難をする人達の席が決まっていて、「どこに座ろうかなぁ」と迷いつつ、全体の様子が見られる上部の席へ。

席に着くと、避難訓練についての事前説明があり、

いよいよ演奏が始まります。

曲目が載るプログラムを見ると、横浜市消防音楽隊のテーマ曲のBon Voyageに始まり、人気ポップス曲や誰もが口ずさめるアニメソングまでバリエーション豊か!
「津軽海峡冬景色」のイントロが見事にサックスで演奏された時には会場一体となって手拍子もおこり、会場の空気も温まってきた4曲目に差し掛かったところで・・・鳴り響く緊急地震速報が!!

TVやスマートホンからも流れるあのアラート音。

訓練とわかっていても緊張感が高まります。さっと頭を守るためにカバンを上に。
誘導灯をもった係の方が「落ち着いてください!」と声を掛け、避難する方たちを誘導してくださり
ロビー前まで誘導の後、点呼の報告を会場にし、訓練は終了。

コンサートに戻り、洋楽の往年のヒット曲に会場中からの手拍子。
こうやって生の演奏を大勢の観客の中で聞き一体感を感じると、とても幸せな気持ちになって。やっぱりリアルで聞くものは心躍ります!

また、演奏の合間には、最近多く起こる火災の原因「電気火災」についてのお話がありました。
・キャスターが延長コードを踏んだ事により、1月に神戸で起きた火災。(死者4名 / 重傷者4名)。
・電気ストーブや電気コンロ、テーブルタップ、リチウムイオンバッテリーの普及によって起こる火災。

電気火災を起こさない注意点として
1. PSEマーク(電気用品安全法)がついた家電製品を使用。
2.充電池などは膨らみ始めたものは使用しない。
3.電気製品には水濡れ厳禁。近くに可燃物は置かない。
の三つが案内されていました。

使い方に気を付けて、年数が長く経った製品は点検をお近くの電気店に頼んでみるなど、些細な事が火災を起こさない事に繋がります。

配布された「旭区ご近所マニュアル」には
となり近所の中の助け合いの共助で、みんなが生き残る仕組みがご紹介されています。

行政のみなさんを筆頭に、商業施設に勤める方々はこのような災害時に対応できるよう、工夫しながら訓練をされています。常日頃から私たちも、いざ震災が来ても落ち着いて冷静さを失わない避難ができるよう、防災マニュアルや装備だけでなく、防災訓練に参加し、避難行動をシュミレーションすることが大切だと感じました。

皆さんもぜひ楽しみながらできる「避難訓練コンサート」に参加してみてはいかがでしょうか?
旭公会堂では、来年も避難訓練コンサートの開催を予定しているとのことです。
来年の演奏も、今からとても楽しみです。

コンサート概要

旭公会堂 避難訓練コンサート

出演 横浜市消防音楽隊
先着200名
入場料:無料
開場:13:00  開演:13:30

<問合せ・申込>

横浜市旭公会堂(指定管理者 株式会社清光社)
〒241-0022 横浜市旭区鶴ヶ峰 1-4-12
TEL:045-954-6154
FAX:045-954-6170
主催:横浜市旭公会堂