廃棄間近の食材をクラフトビールへアップサイクルする、Beer the First(横浜市神奈川区)は17日、廃棄間近の麺から作ったクラフトビール「華麺舞踏会 醤油との出会い」(使用する副原料割合の都合上、品目は発泡酒)を2022年11月18日(金)よりクラウドファンディング「キャンプファイヤー」で販売を開始すると発表した。
クラフトビール業界、ラーメン業界を盛り上げたい一心から、Beer the First代表 坂本錦一と、ラーメンライターとして活躍しているラーメン戦士 山川大介がタッグを組み商品を開発。
町のラーメン店や中華料理店、定食屋などを含めて日本でイチバン馴染みがあるラーメンは醤油ラーメンであり、最も好きなラーメンの種類のアンケートでも醤油ラーメンが1位であることから、麺から作った「醤油ラーメンに合うクラフトビール」を目指しました。
醤油ラーメンと非常に相性の良いトッピング「海苔」の香りがしたら面白いのでは?という発想から、副原料に海苔を使用し、磯を感じさせる海苔のうまみを移したクラフトビールが完成しました。
ラーメン界を牽引する有名製麺所「浅草開化楼」が協力
廃棄間近の麺は存在するのか、日本国内で製麺所が数ある中、ラーメン店主たちから圧倒的な支持を集めている東京都台東区にある製麺所「浅草開化楼」にヒアリングを実施しました。
「浅草開化楼」は、創業1950年の70年以上続く老舗製麺所で、名だたる名店をはじめ、全国400以上のラーメン店が契約を結んでいます。
浅草開化楼を代表する職人 不死鳥カラス氏に廃棄の麺は出てしまうのかヒアリングを行ったところ、製造過程で出る麺の切れ端は、すべて廃棄になってしまう事がわかりました。
今回、麺から作るビールに込めた熱い想いを語ったところ、本プロジェクトへのご協力を快く引き受けてくれました。

創業170余年の老舗「山本海苔店」が協力
醤油ラーメンに合うクラフトビールとして副原料に「海苔」を使うのであれば、製造過程でどうしても出てしまう海苔の切れ端や、訳アリの海苔を使いたいと思い、日本中の海苔店に問い合わせを行いました。
その中でも「山本海苔店」が私たちの活動に共感をしてくださいました。
「山本海苔店」は、1849年(嘉永2年)に創業。
今ではお馴染みの「味附海苔」を明治2年に開発をし、それを明治天皇が京都へ行幸される際のお土産として献上され、それ以降「山本海苔店」は宮内庁御用達(※1)として御用をお受けするなど、日本の海苔文化・伝統を築いてきた老舗海苔店の1つです。
そんな、海苔業界の第一線を走っている「山本海苔店」さんが、今回副原料として使用する海苔を支給して下さることになりました。
(※1)現在、宮内庁御用達制度は廃止となっております。
商品説明
・商品名:華麺舞踏会 醤油との出会い
・内容量:330 ml
・AVB:5%
・賞味期限:240日
・保存方法:常温
・商品説明:ラーメンの「麺」から作った”シーウィード(海苔)エール”。香ばしいモルトのコクに、鼻から抜ける「海苔」の旨味が、醤油を桁違いに引き立たせる一杯。本来使用する麦芽の15%を「麺」で代用しました。
※使用する副原料の都合上、品目は発泡酒
中世ヨーロッパの”仮面舞踏会”からヒントをもらい、階級など関係なく楽しまれる仮面舞踏会のように、ラーメン好きやビール好きはもちろん、ラーメンやビールに詳しくない人などさまざまな人に楽しんでもらえるように、「華麺舞踏会 醤油との出会い」と命名しました。
ビアスタイルは”Irish Red Ale”をベースにした、香ばしいモルトとほんのり燻製がかったモルトを使用し、決め手に海苔を使用しています。醤油スープに負けないモルトのボディー感。磯を感じさせる海苔のうまみが醤油ラーメンを最後まで楽しませてくれる1杯に仕上がりました。
・売り場:クラウドファンディング「キャンプファイヤー」
▶詳細はコチラ
※11月18日に公開予定
株式会社Beer the First
「自然とわたしに美味しい一杯」を目指し、日本各地の廃棄予定だった食材をクラフトビールへアップサイクルする事業を2021年に開始しました。
第1弾として、横浜高島屋 地下食料品「ベーカリースクエア」の、廃棄間近のパンを原料としたホワイトエールスタイルの「RE:BREAD」を販売。
※現在は、「RE:BREAD」の賞味期限ロングライフ化に向け販売を調整中。
第2弾として、災害備蓄品である「乾パン」と「アルファ米」を原料としたクラフトビール「White Thumb Rice」、「Brown Thumb Kanpan」(麦芽比率の都合上、品目は発泡酒)を販売しています。
また、当社は東京都が2030年食品ロス半減に向け展開している、「フードテックを活用した食のアップサイクル促進事業」に採択され、2022年8月より東京都との共同事業として、本事業に取り組んでいます。
ラーメン戦士 山川大介
10年以上にわたりラーメンを食べ歩き、年間400杯食べるほど無類のラーメン好き。ラーメンが好き過ぎるがあまり、ラーメンの食べ過ぎで入院したことがある経験の持ち主で、ラーメンライターとしても活躍されています。
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