【新店情報8/8取材】YOASOBIとコラボでお馴染み移動式本屋、旭区若葉台団地に8/27オープン

お洒落なブルーグレーのバンに本を積んで、さまざまな場所に出店する移動式本屋「BOOK TRUCK」を10年以上に渡り運営している三田修平(みたしゅうへい)さん。
ついつい追っかけたくなる可愛いブルーグレーのバンを近所で見かけた人も多いのではないでしょうか。

最近ではあのYOASOBI[ヨアソビ]とコラボをした「YOASOBI号」が話題を呼んだ。
そんな彼が2022年8月27日(土)に横浜市旭区の若葉台団地内にドリンクスタンドを併設した本屋「BOOK STAND 若葉台」をオープンすることが決定。

「なぜ、団地の中に!?」

そんな疑問を深堀すべく、三田さんに突撃取材を行いました。

――――移動式本屋を10年以上営んできた経緯の中で若葉台団地に拠点店舗をオープンする経緯をお聞ききしたいです!

横浜の左近山団地で育ち、団地っ子だったこと、友人が若葉台団地に住んでいたことがきっかけで5年前に若葉台団地に引っ越してきました。
駅から遠いというデメリットさえ乗り越えられれば、若葉台団地って結構住みやすいんですよ。
若葉台団地の中央にはイトーヨーカドーと金融機関、郵便局、スポーツ施設など暮らしの便利さと豊かさを提供する店舗や施設が揃っている商店街もあり、自分に子供が産まれてからはさらに若葉台の良さが増してきています。

若葉台団地

そんな中、コロナ渦で、自分の活動においてゆっくりと見つめなおす時間を設け、「本屋を通して自らが暮らすこの街をより豊かな場所にしたい」と思いが高まっていきました。
多くの人が集まって暮らす団地という環境の中、「まだ発見されていないだけで、この特殊な団地という場所に最適化した持続可能な本屋のスタイルがありえるのでは」と、考えていたタイミングで、以前からお繋がりのあった、旭区まちづくりポットさんからお声がけいただき、驚くくらいグッドタイミングでした。

――――すごいタイミングですね!!

そうなんです。もともと団地内に福家書店さんがあったのですが、閉店してしまい、住民の方々から「本屋を取り戻してほしい」という要望があったそうです。

――――本の什器製作に横浜国立大学の学生さんが設計、設営に参加されているとのことですが、どのような経緯だったのですか?

横浜国立大学の方とは、BOOK TRUCKを大学構内に出店したのをきっかけに建築学部の方を中心に携わっていただくことになりました。
学生の方々も、設計から実際に設営する一貫の流れに携わることは、建築を通してまちづくりやコミュニケーション作りをする貴重な体験なので、「ぜひ一緒にやりましょう」という流れでした。
また、学生の方にも、若葉台団地という場所を知ってほしいという思いもありました。

――――ありがとうございます。それでは最後に今回オープンする拠点店舗、「BOOK STAND 若葉台」はどのような本屋さんになるのでしょうか?

「本屋+ドリンクスタンド+ニューススタンド(kiosk)」というような新しいスタイルの店舗を目指しています。
団地という巨大なコミュニティのなかで、本を媒介にしてヒトとモノとコトが行き交い、世界の楽しさを再認識できるような場所をご提供していきたいですね。
外に開かれたスタンド機能を併せ持つことで、誰もが気軽に立ち寄りやすい雰囲気を確保し、本を選んでいる時間が楽しい!
そしてリアルな店舗ならではの心地よさを提供したいと思っています。
まずは人が集まるきっかけ作りを目指し、そこから派生するコミュニティから、商店街全体、団地全体に活気を与えていけたらと思っています。

また、本という一冊のものから、子供たちにデザインや学問に触れる、多数の文化の接点を作ってあげたいと考えています。

 

 

事業者名:合同会社BOOK TRUCK

代表者:三田修平

所在地:〒2410801 神奈川県 横浜市旭区若葉台三丁目2番420号

 

—-aya’s talk—-

幼い頃、文を理解する事が苦手だった私は、本が苦手でしたが図書館に行くことは大好きでした。
紙に印刷されたデザイン物が好きで、気に入ったものは宝物のように押入れの中に大事に溜め込んで、よく母に怒られたものでしたが、その幼少期の収集癖は、今までの自身の職業選定や自身の強みに大きく影響しました。

電子化が進んでいる中、子供たちが触れるものが、スマホや電子機器だけになること。
そして、一日がそれで終えてしまう事が一概に悪いとは言えないけれど、子供の頃の興味のある物や、好きなものが一つでも増える事がその子の豊かな財産になるのではないでしょうか。

本屋に行く。という目的だけではなく、新しい発見を作る場所。
そしてそこから、横浜国立大学の学生達が作り上げた素晴らしい什器も含め、本の違った角度からの「好き。」を、ぜひ「BOOK STAND 若葉台」で体験してほしいと思います。

その場所が団地の中にある事の意味。団地発生のNEWスタンダードの連鎖を楽しみにしていきたいですね。

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