特例認定NPO法人子ども支援センターつなっぐ、虐待や性暴力を受けた子供達を守るクラウドファンディング開始6/10

神奈川県立こども医療センターの田上幸治医師が代表を務める、特例認定NPO法人子ども支援センターつなっぐ(横浜市中区)が22日、虐待や性暴力を受け、傷ついた子どもたちの為に、子どもに優しい「面接室」をこども病院の敷地内に設置する為クラウドファンディングを開始することを発表した。

もしも、あなたのお子さんが、小児性愛者からの被害を受けたら、
もしも、あなたの知人のお子さんが、性的虐待を受けていたら、
事件に子どもたちが巻き込まれたら、

子どもたちが医療、福祉、司法などから適切な支援を受けるためには、子どもから被害の状況を聞かなくてはいけません。しかし、何度も辛い経験の話をすることで、子どもたちは再び傷ついてしまいます。
辛い経験を何度も話さなくて済むように、子どもから話を聴くための部屋が必要なのです。

子どもに優しい「面接室」クラウドファンディング

▶︎クラウドファンディングはコチラから
※こども病院に「子どもから話を聴く部屋」を作りたい!~虐待や性暴力を受けた子どもたちを救いたい~ 7月24日まで実施。

何度も辛い話をしなくてもすむように・・・

虐待や暴力などの被害を受けた子どもは、自分に起こった被害について話さなくてはいけません。“辛い話を何度もする”ということは、何度も辛い体験を思い出すことになり、それが2次被害、3次被害を生むと言われています。
子どもからなるべく正確に、誘導なく、負担を少なく話を聴くために、司法面接技法を用いて話を聴くことを 「司法面接」 と、呼んでいます。司法面接の際に、録音・録画で記録することで、被害を受けた子どもは何度も辛い話をしなくてもすむのです。そのため、こども病院に司法面接を行い、子どもたちから話を聴くための部屋が必要なのです。
現在では、虐待、特に重篤な事例の場合は、検察、警察、児童相談所が一緒に司法面接技法を用いて話を聴く「協同面接」、「代表者聴取」という面接が行われています。しかしながら、虐待件数は年々増加し続けていることや、協同面接・代表者聴取の対象にならないケースもあり、行政機関だけではすべての面接を実施することはむずかしく、中立的な団体で司法面接を実施するニーズは高まっています。「子ども支援センターつなっぐ」は、虐待・性暴力などを受けた子どものためのワンストップセンター(日本に2番目にできたCAC ”Child Advocacy Center”)です。2019年の団体設立以来、司法面接が実施できる体制を整え、面接を実施しています。

子どもに辛い経験を話してもらう場所は、どんな場所が良いのでしょうか?

2007年時点、“子どもに優しい場所”すなわちCACにおいて、85%以上の司法面接が実施されています。

アメリカのCACでは、
「ピストルを持った人や、手錠がついている人がうろうろするような場所で、子どもが安心して話せるか?」、「子どもが安心して話をするには、CACで話を聴いてあげるのが一番良い」と、言われています。

日本では、2015年からはじまった検察、警察、児童相談所が行う「協同面接」や「代表者聴取」は、児童相談所や検察庁などで多く行われています。各省庁が予算をつけ、「面接室」の整備を進めています。官民が一体となり、子どもの虐待や性被害に対する支援体制を整えていく取り組みの中で、「司法面接」ができる場所は、今後ますます必要になると言われています。

 

子どもに優しい環境で話を聴く

つなっぐでは、神奈川県立こども医療センターで面接を実施しています。子どもたちにとって病院に行くことは、警察や検察庁に行くことよりも、身近な行き慣れた場所です。
神奈川県立こども医療センターは「こども病院」であるため、子どもに優しいつくりになっています。また、入院中の子どもにも面接が実施できます。面接の後に、被害の状況を確認する「系統的全身診察」が同じ場所で実施できるということも、大切なポイントです。面接直後に子どもの心理状態が不安定になった時でも対応ができ、面接のバックスタッフに医療者が入ることで、被害の全体像が理解できて、その後の診察や治療に役立てることができます。(*協同面接と系統的全身診察の手引きより一部抜粋)

神奈川県立こども医療センターにある面談室

神奈川県立こども医療センターにある面談室

 

新たに面接室を設置する背景

これまでつなっぐでは、神奈川県立こども医療センターの面談室を借りて司法面接を実施していました。面談では、子どもがいる面接室と、医師らが面接の様子を視聴するバックスタッフルームの部屋と、2つの部屋が必要です。準備から面接、事後協議、片付けと1回の面接に数時間部屋を使用するため、今後、面接依頼増加に対応することがむずかしい状況と予想されます。

また、検察、警察、児童相談所が行っている協同面接も、神奈川県内の虐待件数、面接件数に対して、面接室が足りなくなると見込まれています。そこで、つなっぐと神奈川県立こども医療センターでは、新たに「司法面接室」をつくることとなりました。

全国的な広がりにつながる第一歩

つなっぐと神奈川県立こども医療センターでは、センターの敷地内にある、「元医師公舎」をリフォームして「司法面接室」をつくります。2階をリフォーム予定で、古い建物ですが、子どもたちが安心・安全に来られる場所にしていきます。

左)完成イメージ図。この部屋で子どもに話をしてもらいます。
中)面接室から一部屋挟んだ部屋をバックスタッフルームにします。
右)待合室は、子どもたちがリラックスできるよう、チャイルドフレンドリーな部屋をつくる予定です。

神奈川県立こども医療センターとつなっぐが共に「司法面接室」をつくることになったことは、官民が力を合わせて、被害を受けた子どもたちを守り、支援向上に伴走するための第一歩です。

関係者からのメッセージ

豊島勝昭 医師 神奈川県立こども医療センター 新生児科部長 小児科医(新生児科医)

「虐待は特別な家族だけに起きることではなく、誰でも心身に過大な負荷がかかれば加害者になりうると感じています。虐待は受けている子どもたちにとってそれを伝えることにも困難さがあります。虐待を受けている子どもたちの想いに心寄せて、その想いを受け止めていくためには、子どもたちの不安を緩和する空間環境が必要と感じます。」

 

鈴木浩之 准教授 立正大学 社会福祉学部社会福祉学科(元神奈川県中央児童相談所 虐待対策支援課長)

「児童相談所の現場で、警察、検察と連携しながら3機関協同面接が行われるようになって8年が経ちました。捜査機関と児童相談所が連携をし、子どもを守ろうと動き出したことは画期的なことです。しかし、制度的な裏付けがないままのスタートですからさまざまな課題もあります。
そのひとつに、3機関協同の中に医療機関が入っていないということです。子どもに対する系統的全身診察と司法面接は連動していることが必須です。もう一つは、子どもの聴き取りということにおいては、より中立性の高い機関が専門的な配慮をもって行うことが必要になる場合があります。これらの点において今回の医療機関における司法面接室設置は貴重なチャレンジになります。」

特例認定NPO法人子ども支援センターつなっぐ 代表 田上幸治からご挨拶

「“げんきとえがおのためにみんなでちからをあわせます”これは神奈川県立こども医療センターの理念です。つなっぐでは、被害にあった子どもたちが子どもに優しい環境である“こども医療センター”で聞き取り、診察、心のケアをワンストップで行えるよう取り組んでいます。我々の目指す頂は、はるかに遠く、登り始めたばかりです。子どもたちの元気と笑顔のために、皆様の力をください。」

目標金額3,000,000円、“つながろう、子どもたちの未来のために”

「司法面接」という言葉は、一般に広く浸透している言葉ではありません。そういった状況下で、子どもに優しい「面接室」を作るためのクラウドファンディングを行うことは、とてもチャレンジングなことです。だからこそ、このクラウドファンディングを通じて多くの方に、いまの日本の現状を知ってもらい、子どもたちのために、より良い環境や仕組みづくり向上に支援を募っています。

 

写真:リフォームには、つなっぐのボランティアたちの力を借りて、みんなでDIYをしています。
次回DIYは6月25日(土)10:00~実施します

 

特例認定NPO法人子ども支援センターつなっぐ について

所在地:〒231-0005神奈川県横浜市中区本町5-49甲陽ビル6階飛田桂法律事務所内
電話:045-232-4121 (平日10:00〜16:00)
▶︎HPはコチラ
代表: 田上幸治、飛田桂

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